北京JAC第6回全国シンポジウム
21世紀の女性=さらなるエンパワーメント
杜の都、猛暑の中、全国のエンパワーメントした女性・男性がシンポジウム、分科会で
天候に負けないほどの熱い議論を交わし、さらなる男女共同参画社会の形成のため
アピールを採択。盛会でした。

第7分科会 「家族」報告

<問題提起>  法制審答申以来、5年にわたり、民法改正は遅々として進まない。この背景には、 国会内の強硬な反対論以上に、法改正に対するニーズが議員に届いていないことが あると思われる。  一方、若い世代の間では、姓を維持するための事実婚の増加が進んだり、婚姻届 を出そうとして初めて別姓が認められていないことを知るなどの現象が起こっている。 法と現実社会の実態との乖離が進んでいるといえる。
<議論の中身>  現実に、家族形態の多様化が進んでいる以上、法改正を行うのは当然である。しか し、地方や世代により、あるいは人により、家族形態の多様化に対する許容度が異な るのも現実であり、法改正で全てが解決するわけではない。  このように過渡期と呼べる状況で、「伝統的な」家族形態と異なる家族形態を選ぶに あたっては、相応の自覚、特に子どもに対する説明責任を持つことが必要であろう。 明るく楽しく生きている家族の姿を見せることで、周りの意識は少しづつ変わって行 くはずである。  また、法改正に向けては、国会議員に対して、率直な要望を届けることが重要である。
<要望>  変化の時代、働き方も暮らし方も多様化が進んでいます。家族に関わる法律〜民 法〜に対しても、行き詰まりを感じる人が増え始めています。一日も早く、21世紀に ふさわしい民法の実現をお願いいたします。
<全体の感想> 仙台名物「ずんだもち・長茄子漬・笹かま・最中」などを食べながら和や かな雰囲気で討議が行われました。PCを使って、インターネット上では 民法改正についてどのように論議されているかなどを見ながら会はスタート。 民法改正の経緯や条約や憲法上での解釈、諸外国での姓はどうなっているか、 また民法改正反対の論拠はどのようなものかを確認しました。さらに、 民法改正を実際に望んでいる人たちの声(当日資料)を読み、切実さを 認識しました。そして、実際民法改正にむけて国会に働きかけをして いる方からは具体的にアクションを起こすためのノウハウが伝えられました。 参加者からは「女性が社会に出て生きるためにもぜひ民法改正が必要。 これができれば、全てが変わると思う。早く実現して欲しい。」 「親が別姓だと子どもがいじめられないか心配。自信をもって別姓を選択 していることを知らせるとともに、違っていても良いのだという一人一人 の意識を変えていくことが大切。」「婚外子差別といっても具体的には わからなかったが、人権にかかわる大切なことだということがわかった。」 「婚姻届を出す際、夫の姓になってしまったが別姓選択制になったら一日 も早く元の姓を名乗りたい。」「いままで結婚したら名字は一つ、 夫婦同姓が何不自由なく当たり前と刷りこまれていた。この分科会に出て、 いろいろな価値観がありどれも大切にしなければならないことを知るこ とができた。」などの感想が寄せられました 日時  2001年7月14日(土)・15日(日)
会場  エルパーク仙台(ファッションドーム141、5F) 第1日目 7月14日(土)  13:00〜13:30 オープニング  13:30〜15:40 全体シンポジウム「21世紀 仕事・家庭 わたし」  16:00〜18:00 分科会  18:30〜20:30 交流会(三井アーバンホテル仙台)

第2日目 7月15日(日)   9:00〜11:00 分科会  11:30〜13:00 全体会

分科会
  @ 男女平等条例
  A 女性と起業
  B 女性への暴力
  C 政治参画
  D メディア
  E 教育
  F 家族
  G 女性と健康
  H 農山漁村
  I 女性と労働
  J 女性と環境

主催
  北京JAC第6回シンポジウム実行委員会
  北京JAC仙台

共催
  財団法人せんだい男女共同参画財団

シンポジウム参加費
  3000円(学割1500円)

交流会参加費
  5000円

問い合わせ
  北京JAC事務局 TEL/FAX 03−5689−6828
  北京JAC仙台(仙台市市民活動サポートセンター内)
   TEL/FAX 022−217−9590

※北京JAC〜95年、国連世界女性会議に参加し、北京行動綱領実現のために活動しているNGO

全国シンポジウム「F家族」分科会は、 別姓を考える会の樋口典子、他数名が担当します。 インフォメーションに戻る ホームに戻る