スピーチテーブル「グロ」寄託記念講演会「世界で仕事をするということ」

スピーチテーブル「グロ」寄託記念講演会「世界で仕事をするということ」
〜わたしの出会ったグロ・ブルントラント〜報告


寄託されたスピーチテーブルで講演する
竹田ヨハンセン裕子さん
2005年11月25日(金)18:30〜、エル・パーク仙台 ギャラリーホールで、スピーチテーブル「グロ」寄託記念講演会「世界で仕事をするということ」〜わたしの出会ったグロ・ブルントラント〜が開かれました。ノルウェーのグロ・ハーレム・ブルントラント元首相の自伝「世界で仕事をするということ」「世界で仕事をするということ」を翻訳した翻訳家、竹田ヨハンセン裕子さん(ノルウェーオスロ市在住)を講師にむかえ、学生や社会人など約60名が参加しました。


「女性の地位向上のために遅ればせながら首相になった」「教育問題に特に力を入れたのは、幼い頃から男の子は木工、女の子は裁縫といった昔ながらの観念に疑問を持っていかたから」というグロの業績や、パートナーであるアーネオラフさんと学生時代に出会った時のエピソード、「政治的な問題に関心を持つような家庭に育ち、政治家になってからも家族…特に父親が良いアドバイザーになってくれたこと」などを話しました。また首相という忙しい生活の中でもグロは家族を大切にし、休みをとって家族のために時間を使っている、これがグロの人気の一つであることを説明しました。
首相やWHOの事務局長としての世界的な活躍のみならず、おおらかで気さくな「普通の人」グロの素顔が伝わり、社会で活躍する女性、特に若い世代の人たちへのエールとなった講演会でした。
さらに、グロ本人から「仙台にスピーチテーブル「グロ」の姉妹品が寄託され、その記念の講演会が開かれることについてとても嬉しく思う」と、メッセージがあったことを竹田さんが伝えてくださいました。

☆グロ・ハーレム・ブルントラント
1936年、ノルウェー生まれ。 ノルウェー初の女性首相。98年〜03年、WHO(世界保健機構事務局長)。 今、地球環境問題に取り組むうえで世界の共通概念となっている「持続可能な開発」 と言うコンセプトは国連「環境と開発に関する世界委員会」が報告書「我ら共有の未来(Our Common Future)(87年)で提唱したもの。この委員会のリーダーがグロ・ハーレム・ブルントラント博士である。

☆竹田ヨハンセン裕子
西宮市生まれ。神戸女学院英文科卒業。語学教師、通訳、翻訳などに従事。 ノルウェー人外交官と結婚、ジュネーブを経て、現在、ノルウェーオスロ市に在住。 昨年、グロの自伝を翻訳した「世界で仕事をするということ」 (原題 Madam,Prime Ministerの抄訳)を出版。

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